冬暖かく夏涼しい家にするためには、断熱性能がとても重要となります。
高気密高断熱が優秀なハウスメーカーのUA値やQ値、C値のランキングなど、建物の断熱効果に関して知ってほしいポイントを詳しくご紹介いたします。
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高気密高断熱が優秀なハウスメーカーのUA値ランキング!
高気密高断熱が優秀なハウスメーカーの、UA値ランキングをご紹介いたします。
1位 一条工務店
UA値:0.28(i-シリーズⅡ)
Q値:0.51
C値:0.59
一条工務店は、高断熱や高気密性能で圧倒的な高い性能を提供している、ハウスメーカーです。
窓は樹脂サッシのトリプルガラスを採用しており、防犯合わせガラスも対応しています。壁断熱にはウレタンフォームを採用しており、外断熱も採用しています。
高い気密性も発揮し、末―電ハウスを超える最高レベルを発揮します。気密性に富んでいることにより、熱損失の影響を受けることなく計画換気が可能となります。
経年劣化で建物に隙間が発生しても、ここまでの気密性の良さは古くなっても住みやすい空間へとみちびきます。
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2位 アキュラホーム
UA値≦0.26(断熱性能最高等級7)
Q値:-
C値:-
アキュラホームの「超断熱の家プレミアム」は、2022年10月新たに追加された水準であるUA値≦0.26をクリアした断熱性能最高等級7の高断熱・高気密な住宅シリーズです。
外気の影響を受けにくい断熱性能の高い素材を採用し建てられ、魔法瓶のようなお家とも称されています。室内温度を一定化できるため、光熱費が節約。夏は涼しく・冬暖かい空間です。
超断熱の家プレミアムは、2,079万円~(2階建て3LDK、約30坪として)とリーズナブル。建てるコストはもちろん、維持コストも抑えた快適な暮らしを実現しています。
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3位 アイフルホーム
UA値:0.30(セシボ極)、0.52(セシボ零)
Q値:0.7(セシボ極)、1.8(セシボ零)
C値:0.61
一条工務店に近いレベルの、高断熱・高気密機能を発揮するハウスメーカーです。
構造用面材と断熱材を一体化したパネルを採用し、耐震性と断熱性を発揮します。
24時間全館冷暖房を行って家中の温度を一定にしても、あまり電気代がかからないほどの断熱性の高さです。
熱損失の影響を受けずに計画換気が可能であり、経年劣化で建物に隙間が増えても快適に暮らしていくことができます。
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4位 三井ホーム
UA値:0.43(標準仕様)
Q値:1.9
C値:測定していない(2.0レベルともいわれている)
壁の断熱材に厚みがあるので、他のハウスメーカーよりも少し高い断熱効果を発揮します。
天井高が高めに設定されており、屋根断熱を行って空間が広いので、Q値は若干劣ってしまいます。
屋根断熱の性能が壁よりも若干劣っているので、断熱性能はやや低めです。
窓の仕様を樹脂サッシやトリプルガラスにグレードアップすることで、高断熱70住宅とすることができます。
ツーバイフォー住宅なので気密性能を確保しやすいのですが、基本的に気密測定を行っておらず、2程度なのではないかといわれています。
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5位 セキスイハイム(住友林業と同率5位)
UA値:0.46(木質系グランツーユー)
Q値:1.6(標準仕様)
C値:1.0未満
セキスイハイムは木質系と鉄骨系がありますが、断熱性能は木質系の方が富んでいます。
グランツーユーはツーバイシックスのため、三井ホームと同じく高い断熱性能を発揮します。さらに窓をグレードアップすることで、高断熱住宅とすることができます。
気密性は建物完成後にきちんと測定しており、1.0未満の高い数値を期待することができます。
このような気密性能の高さは、他にはスエーデンハウスと一条工務店だけしか発揮できません。
気密性能の高さはオプションでは実現が厳しいので、とても大きなポイントといえます。
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5位 住友林業(セキスイハイムと同率5位)
UA値:0.46(マルチバランス構法)
Q値:1.9
C値:測定していない(5.0レベルともいわれている)
住友林業は在来木軸工法とツーバイフォーを採用していますが、開口面積を抑えたシミュレーションではUA値はグランツーユーと同じ値となっています。
在来木軸工法では充填断熱を採用し、ツーバーフォーでは外断熱フルセーブ工法を採用しているので、高い断熱効果を発揮します。
また、屋根の断熱材の厚みが他のハウスメーカーよりも厚いので、平均のUA値が高くなっています。さらに、Ⅳ地域では遮熱高断熱ガラスを採用しているので、熱損失を大幅にカットすることができます。
気密性は、一般的な効果を発揮する程度となっているようです。
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7位 ダイワハウス
UA値:0.55(xevo Σ Grande)
Q値:2.19(3地域)~2.22(4地域)(xevo)
C値:測定していない(木造2前後、鉄骨5以下ともいわれている)
UA値0.55はハイクラスプラス断熱仕様の数値であり、標準仕様の数値は公開されていませんが、この数値よりも2段階は下がると考えられ、他社に後れを取った断熱性能といえます。
要望によって高断熱仕様とすることができるので、さらに断熱性能を高めることも可能です。
木造は、鉄骨造と比べると高レベルの断熱性能の機密性能となっています。気密性能は測定しておらず、工法から考えてもあまり期待できないといえます。
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8位 トヨタホーム
UA値:0.60(ESPACiO)、0.70(鉄骨ラーメン構造 シンセシリーズ)
Q値:1.86(4地域)
C値:2.8(モデルプランの平均値)
標準仕様の断熱性能が向上し、標準仕様で次世代省エネ基準を満たしています。
壁は外張り断熱と充填断熱の組み合わせを採用し、床は高性能硬質ウレタンフォーム、天井にはグラスウールの充填と、以前より高い断熱効果を発揮していますが、特に大きな断熱性能の特徴はありません。
サッシは断熱サッシと高遮熱ペアガラスを採用しており、断熱性能と気密性を発揮しています。
鉄骨造の暑い部分を考慮するために「エアリガード」という外に付けるブラインドがあり、寝を防ぐ効果を3倍近く発揮してくれます。しかし、お値段が破格なのが難点です。
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9位 積水ハウス
UA値:0.60
Q値:2.4(標準仕様)、2.0プレミアム
C値:測定していない
全棟次世代省エネ基準をクリアしていますが、次世代省エネ基準は最低ラインですので、高い断熱性能は期待できません。
断熱材はロックウールを採用しており、窓には断熱複合サッシと遮熱服装ガラスを標準仕様としています。
気密性は測定していないこともあり、特に力を入れている傾向は見当たりません。そのため、高い機密性能は期待できません。
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10位 ヘーベルハウス
UA値:0.60
Q値:2.7
C値:測定していない(5.0以下といわれている)
へーベルシェルタードダブル断熱構法を標準仕様としており、ZEHの要件を満たすUA値を確保しています。
しかし、ヘーベルハウスの構造や防火に力を入れていることと比較すると、断熱や気密は二の次となっているようです。
床と天井は押出法ポリスチレンフォームを採用しており、壁にはフェノールフォームの充填となっております。
窓は、アルミ樹脂複合サッシと高断熱ガラスを採用しており、いわゆる普通の断熱窓を使っています。
気密性能は測定しておらず、工法から考えてもあまり期待できません。
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ポイント
後悔しない注文住宅を建てるならハウスメーカーや工務店などの情報収集は必須。
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高気密高断熱の6つの特徴
高断熱高気密とは、床や壁、天井などに断熱材を充填して、高い断熱性や気密性を発揮している状態です。高断熱高気密には、このような特徴があります。
夏涼しく冬暖かい
高断熱高気密にすることで、熱伝導率の少ない建物とすることができます。
床や壁、天井を通して熱の損失が少なくなるので、夏涼しく冬暖かい建物とすることができます。
エアコンや暖房の使用頻度を減らすことができ、省エネ効果を発揮します。
夏涼しくなることで、熱中症の心配もなくなります。冷暖房費の節約により、温暖化の原因となるCO2の排出の削減にもみちびくことができます。
ヒートショック効果の発揮
建物の熱伝導率を低くすることで、どの部屋も同じような室温とすることができます。
高齢者のヒートショックを防ぐことができ、冬寒い時の入浴なども心配なく行うことができます。
どの部屋に居ても一定の室温をキープしやすくなるので、病気になりにくい体質になることもできます。
結露防止
建物の熱損失が少なくなることで、余計な湿気を室内に滞留させずに済みます。そのため、結露が発生しにくい建物とすることができます。
湿気が多く結露が起きやすい建物は、断熱性能をしっかりさせることで結露が起きにくい建物とすることができます。
アレルギー軽減効果
結露しにくい建物となることでカビが発生しにくくなり、余計なウイルスが発生しにくくなることで、アレルギー軽減効果を発揮します。
また、気密性が高くなることで、花粉やじん埃等が侵入しにくい建物とすることもできます。
アレルギーを持っているご家族が居る場合、建物の断熱性能を高めただけでアレルギー症状を抑えることができたという、嬉しい声も多く挙がっています。
高い防音効果を発揮
断熱性能の高さは、防音効果も高めます。そのため、防音性の高い建物とすることができます。
幹線道路や公園など、家の周りに騒音が発生しやすい環境がある場合は、断熱性能を高めることにより防音効果を高めることができます。
室内の音も室外に伝えにくくさせることができるので、楽器演奏などの大きな音を出すことが多いお宅にも、高い断熱効果と気密性はオススメです。
建物が劣化しにくくなる
結露が起きにくい室内になることで、内装材や構造材の劣化を防ぐことができます。
また、白アリなども発生しにすることができます。建物が劣化しにくくなり、長持ちできる建物とすることができます。
高気密高断熱のデメリットとは?
高気密高断熱には、デメリットもあります。
デメリットもしっかりと把握して、上手く高気密高断熱を取り入れてみましょう。
高気密高断熱のデメリットは、これらが挙げられます。
室内から放出される有害物質が放散されにくい
高気密住宅になることで隙間が少なく、自然換気の量が少なくなることにより、室内から放出される有害物質が放散されにくくなってしまいます。
自然素材を使ったり換気機能を高めることにより、改善が可能です。
結露が発生する場合がある
高気密高断熱住宅は、高断熱よりも気密効果が高くなった場合に、結露が発生してしまう場合があります。
断熱材をしっかり充填していれば発生しないのですが、充填の仕方によって結露が発生してしまう場合があります。
高気密の高断熱のバランスを上手く取るために、充填型の断熱材の採用など、より高い断熱性能に力を入れている業者が多くあります。
高気密高断熱の住まいとする場合は、腕が良く評判が高いハウスメーカーに依頼して、高い断熱仕様の住まいとしましょう。
巻きストーブや灯油ファンヒーターは使えない
高気密の建物は、酸素を消費する暖房設備は使えません。
その理由は、高気密空間で酸素を使う暖房機を使うと、酸欠になってしまう恐れがあるからです。
そのため、薪ストーブや灯油ファンヒーターなどの暖房器具は使うことができません。
どうしても使いたい場合は、窓を開けて換気しながら使わなくてはいけません。
ただし、暖房器具の燃焼により水蒸気が発生するので、結露が発生してしまう場合があります。
吹き抜けのある建物は要注意
吹き抜けは、上部と下部との温度差が発生しやすいのが難点です。
高い断熱効果と気密効果を発揮することができれば、大きな吹き抜けであっても上部と下部の温度差の発生を極力抑えることができます。
吹き抜けのある建物を高気密高断熱住宅とする場合は、高い建築技術を持っているハウスメーカーにお願いするようにしましょう。
高気密高断熱が欠けてしまった場合、吹き抜け部分に熱損失を発生させてしまい、夏暑く冬寒い状態としてしまいます。
建築費用が高い
高い気密性と高い断熱性に力を入れて造るので、費用は一般的な仕様と比べて高上りとなってしまいます。
初期投資は高くなってしまいますが、その分快適な生活となるので、必要経費といえます。
費用は高くても光熱費の軽減へとみちびくことができるので、トータルして得をするといえます。
まとめ
高気密高断熱住宅は、気密性と断熱性の高さと職人さんの腕が大事となります。
快適な高気密高断熱住宅にするためには、信頼できるハウスメーカーにお願いしましょう。
メリットいっぱいの高気密高断熱住宅にして、高い省エネ効果を発揮する快適な住まいとしてみませんか。